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神戸デザイン都市推進室について

お知らせ

2011.10.06

こんばんわ?
といっていい時間かわかりませんね。
なんだか眠れない
神戸WEB制作所代表の奥谷奈津子です。

いろんなことを考えていると眠れないのは昔からです。
朝になって後悔するのです。

今日は以前もお話したとは思うのですが
神戸の町はユネスコのデザイン都市に認定されているんですよ!
好意にお付き合いさせていただいているかたが役所のデザイン都市推進室でお仕事をしている関係もあって
デザイン都市推進室の意識をご紹介させていただきます。

長いので関係ない方はほかの記事を読んでください。
興味のある方さ最後まで読んでください!

はじめに
神戸市はユネスコ(国際連合教育科学文化機関)から、創造都市ネットワークの「デザイン都市」に認定された。創造都市ネットワークとは、異なる文化の相互理解をめざすユネスコが、都市の活性化をめざす世界の“創造都市”の連携による相互交流を支援するため、2004年に創設したものである。デザインを含め7つの分野(※1)が設定されているが、神戸市は名古屋市とともにアジアで初めての認定となった。今回の認定をさらなるバネとし、今後より一層、デザインで神戸の持つ資源や魅力に磨きをかけ、新たな魅力と活力を創り出していきたいと考えているが、「デザイン都市・神戸」の取り組みとはどのようなものなのか、簡単にご紹介したい。

新たな都市戦略の必要性
 神戸は、①山と海に囲まれた、異国情緒あふれる「まちなみ」、②外来文化を積極的に取り入れることによって培われてきた、開放的で自由な気風・風土からなる「くらしの文化」、③ケミカルシューズ、洋菓子、真珠などに代表される「ものづくりの技術」など、すばらしい資源や魅力(“神戸らしさ”)を有している。これまでもこういった“神戸らしさ”を活かすため、「ファッション都市」「アーバンリゾート都市」といった都市像を掲げ、特色ある都市づくりに取り組んできたが、この取り組みのさ中に阪神・淡路大震災に見舞われ、多くの尊い命を失い、まちは甚大な被害をうけた。市民が力をあわせて震災からの復興に取り組んできたが、その間に、日本の社会経済状況は、人口減少社会の到来や製造業拠点の海外移転による産業の空洞化など大きく変化してきた。
 都市はこれまで人口増加や右肩上がりの経済成長を前提とした大量生産・大量消費社会の中で発展を遂げてきたが、21世紀型社会への移行という社会経済情勢の変化をうけて、都市戦略の転換を迫られることになった。すなわち、市民生活の質を向上させながら持続的な発展を遂げていくことのできる都市の概念である、いわゆる「創造都市」戦略による取り組みである。神戸が都市間競争に負けない、選ばれる都市であり続けるためには、この新たな都市戦略に取り組む必要性が生じてきたのである。

創造都市戦略「デザイン都市・神戸」
 創造都市戦略に取り組んでいる都市に共通しているのは、①地域特有の魅力を活かしながら、②創造性にあふれる人々が住み働くことで、③新たな産業や文化を生み出し、④都市の価値(ブランド力)を高め、都市に新しい力を与える、という好循環を生み出していく、ということである。2007年12月に策定した「『デザイン都市・神戸』を推進するための基本的方針」(以下「方針」という。)においては、神戸市が目指す創造都市像を「創造力あふれる人々が住み集い、文化や産業における創造的な活動が活発に展開されることにより、都市の活性化や市民のくらしの質の豊かさを実現する都市」としている。

創造都市戦略に取り組む際の鍵となるキーワードであるが、ユネスコの創造都市ネットワークにおいても、①文学②映画③音楽④クラフト&フォークアート⑤デザイン⑥メディアアート⑦食文化の7つの分野(テーマ)が設定されている。あらためて神戸のもつ資源や魅力を見つめなおしてみると、「まちなみ」「くらしの文化」「ものづくりの技術」という3つの“神戸らしさ”があげられる。これらは1868年の神戸港開港以来、外来文化を取り入れることによって育まれてきた神戸の貴重な資源や魅力であり、これらの“神戸らしさ”との関連性や、おしゃれで洗練されたまちのイメージを重ね合わせると、神戸の創造都市戦略には「デザイン」がふさわしいと考えたわけである。

 方針においては、デザインを「美しさや楽しさ、やさしさや快適さなど、さまざまな要素との調和を重視し、新たな魅力を創り出すこと」としている。すなわち、「心を満足させるものをバランスよく取り入れ、“神戸らしさ”に磨きをかけて新たな魅力を創ること」を神戸のデザインとし、他都市との差別化を図っていきたいと考えている。
 今やデザインは、目に見える「形や色」だけではなく、それらを生み出す「計画や仕組み」、さらにはそのベースとなる「意図や考え方」なども含めた幅広い意味を持つようになっている。デザインは、一部の専門家のものではなく、日々のくらしの中に溶け込んでいるものである。「衣」「食」「住」「遊」の生活(くらし)文化すべてに関係するのがデザインであり、心を満足させ、くらしを豊かにする大切な要素である。これまでも、デザインを身近に感じていただくため、様々な機会をとらえて周知・発信に努めてきた。次頁の写真は市民向けにイラスト等を用いてわかりやすく解説した「DESIGN CITY KOBE デザインをはじめよう」である。(⇒http://www.city.kobe.jp/cityoffice/06/015/design/index.htmlでご覧いただける。)

住み続けたくなるまち、訪れたくなるまち、そして持続的に発展するまちをめざして、前述のような「デザイン」の視点で“神戸らしさ”に磨きをかけることにより、新たな魅力と活力を創り出し、くらしの豊かさを創造しようというのが、神戸市の創造都市戦略「デザイン都市・神戸」である。方針の中では、「くらしを豊かにする」「個性と魅力を活かす」「経済を活性化させる」「創造力を高める」「心を育み次世代につなぐ」の5つの視点で、神戸の強みである、①まちなみやみどり、水辺といった「まち」の分野、②芸術や文化、ライフスタイルといった「くらし(生活文化)」の分野、③産業や経済といった「ものづくり」の分野、の3つの分野で、幅広くバランスよく取り組んでいくこととしている。

まちのデザイン
 「まちのデザイン」の基本方針として、地域の個性を活かした魅力ある空間の形成を図り、にぎわいと楽しさにあふれ、市民がやすらぎやここちよさを感じられるまちをめざすこととしている。

 六甲山系と瀬戸内海という自然が織り成す南向きの傾斜地は、神戸のランドスケープの大きな特徴であり、神戸のアイデンティティーとなっている。1978年に全国に先駆けて「神戸市都市景観条例」を制定し、北野町山本通や旧居留地、都心ウォーターフロントといった魅力ある景観やまちなみを、市民との協働でまもり、そだて、つくるという姿勢で取り組んできた。また、優れたデザインの建物を表彰する「神戸市建築文化賞」(1974年創設)や、地域の景観をリードする美しいまちなみなどを表彰する「神戸景観・ポイント賞」(1986年創設)を通じて、神戸の建築文化を高めるとともに、神戸らしい都市景観の形成を図ってきた。
 一方で、大都市でありながら、郊外には田園地帯が広がり、茅葺民家が約770軒も残っており、農村地域の良好な景観や、みどり豊かな自然環境をまもる取り組みを地域住民とともに進めている。
 都市景観はその空間的な価値だけにとどまらず、地域の歴史や生活文化を表現し、日々のくらしの積み重ねによって形づくられるものであり、その意味でも、歴史的・文化的価値の高い地域資源の保存・活用は、重要な取り組みの一つである。
 今後は、「神戸らしい眺望景観」を次世代へ引き継いでいくことを目的に、都心部のモデル地区において、眺望が阻害されることがないように、建物の高さや幅、屋外広告物のデザインについての誘導基準を設けることを検討している。また、神戸の発展をけん引してきた中心的な地域である“都心・ウォーターフロント”の魅力をさらに高めるため、長期的な視点にたったグランドデザインを策定し、つながりや連鎖を生み出すことによって、さらなる活性化を図っていきたい。

くらしのデザイン
 「くらしのデザイン」 の基本方針として、市民がすぐれたデザインに出会い、創造性を育むことにより、多様なライフスタイルを尊重し、地域に愛着を感じ、いきいきと暮らせるまちをめざすこととしている。

 神戸は開港以来、進取の気風を持つ市民風土から、諸外国の文化やすぐれた技術をくらし(ライフスタイル)に積極的に取り入れてきた。ジャズ・映画・ゴルフをはじめパンや紅茶といった食文化に至るまで、神戸らしい「生活文化(ライフスタイル)」を生み出し、日本全国に紹介・発信してきた。紅茶と食パンの購入額が都道府県庁所在市中1位(総務省家計調査・平成17~19年平均)ということからも、神戸らしい生活スタイルがうかがえるし、まちなかや多くの会場を巡りながらジャズコンサートが楽しめる「神戸ジャズストリート」は27回を数え、多くの市民や観光客に親しまれている。一方、毎年「市民花壇コンクール」や「神戸まちなみ緑化コンクール」を行って優秀作品を表彰しており、美しいまちなみをつくるために、家の周りやまちなみを花で彩る市民活動も古くから盛んである。
 神戸がこうした多様な生活文化を認め合い、個性にあったライフスタイルが実現できる魅力あるまちであるためには、市民がすぐれたデザインや芸術に出会い、興味を高める機会を数多く設けていく必要があると考えている。そのため、身近でステキなデザインに触れていただくことを目的に、昨年新たに「KOBEショップデザイン賞」を創設し、ステキなデザインの店舗を広く紹介していくこととしている。また、2007年に第1回目を開催した「神戸ビエンナーレ」(第2回:2009年10月3日~11月23日開催予定)は、アート活動と市民が出合うことにより神戸の街の創造力を高めることを目的の一つとしている。今後は、2004年から開催している「キッズドリームウェアファッションショー」や昨年11月の「KOBEデザインフェスタ2008」の中で開催した「キッズデザイン展」をはじめ、特に幼少時の頃から、感性を磨き、創造性を育む機会をさらに充実させていきたい。
 一方、心豊かにいきいきと暮らせるまちであるためには、わがまちへの愛着や誇り、人と人との結びつきといった“心のあたたかさ”を醸成していくことが肝要である。そういったデザインの視点で、「美しいまち神戸」や「防災福祉コミュニティ」といった市民が主体的に取り組まれている活動を引き続き支援していく。

ものづくりのデザイン
 「ものづくりのデザイン」の基本方針として、すぐれたデザインによる付加価値の高いものづくりを応援することにより、新たなマーケットを創造する元気な産業のまちをめざすこととしている。

 先述のとおり神戸は、海外の文化を受け入れていくなかで、アパレル・洋菓子・靴といったファッション性の高い生活文化関連産業に強みをもつようになった。1973年には「ファッション都市宣言」を行い、ファッションを服飾に限らず、衣・食・住・遊の生活文化全体ととらえ、ファッション(生活文化)産業の振興を図り、デザイン性豊かな商品を生み出してきた。
 2002年からは、若手デザイナー・クリエーターと百貨店・セレクトショップ等のバイヤーとのビジネスマッチングの場である「ドラフト!」が開催されるなど、「すぐれたデザインと企業が出会う場づくり」を進めている。また、「ものづくりの技術へのデザインの活用」をさらに支援するため、2005年から、市内中小製造業に対して、デザインの重要性を認識していただき、すぐれたデザインの製品づくりを支援する「KOBE工業デザイン・ナビ事業」を、神戸芸術工科大学や兵庫県立工業技術センターなどと連携して実施している。
 さらに、すぐれたデザインによる新たな「神戸ブランド」の発信をめざして、有名デザイナーの協力を得て新商品開発を支援する「デザイン・ルネッサンス神戸」プロジェクトを昨年神戸商工会議所とともに立ち上げた。これは真珠・洋菓子・洋家具といった地場の生活文化関連産業などに対し、デザイナーがゼミナール形式で指導を行うもので、来る2月には東京で展示会を開催する予定である。さらに、昨年11月には神戸商工会議所によって「神戸デザイナーズネット」が組織され(約270名のデザイナーが登録)、神戸のデザイナー・クリエーターの集積と横断的なネットワーク化を図り、地元企業とのマッチングを推し進めることとしている。
 今後も、デザインと企業との出会いの場を提供し、すぐれたデザインによる付加価値の高いものづくりを支援していくとともに、各種のフォーラムや表彰などを通じ、すぐれたデザインに共感・共鳴できる、より創造的な「企業・市民風土づくり」を進めていきたい。

“協働と参画”による神戸全体での取り組み
 「デザイン都市・神戸」の取り組みは、行政だけではなく、市民・NPO、教育機関・専門家、経済界との“協働と参画”により、神戸全体で取り組みを進めていくことが重要である。そのため、2007年10月に「『デザイン都市・神戸』推進会議」(事務局:神戸商工会議所)が設置されており、昨年の「KOBEデザインフェスタ2008」では、市民にデザインの魅力を伝えるため、エコデザインの作品展示会を開催するなど、横断的な取り組みが行われている。今回のユネスコ認定を契機に、より一層、オール神戸で「デザイン都市・神戸」の取り組みを進めるため、同会議を母体とした推進機関の拡充・強化を神戸商工会議所とともに検討していきたい。

おわりに
 以上が「デザイン都市・神戸」の取り組みの概要である。今回のユネスコ認定により、他の認定都市との国際的なネットワークを構築し、都市間連携・交流を促進していくことで、「デザイン都市・神戸」のさらなる推進を図るとともに、神戸の魅力を世界に向けて発信していきたい。また、認定された都市には、ユネスコからロゴマーク(冒頭参照)の使用が許可される。このロゴマークのデザインは、神戸市のデザインアドバイザリーボードメンバーである喜多俊之氏によるもので、市章を取り入れ、神戸の洗練された都市のイメージと震災を乗り越えてきた力強さを表現している。今後は、このロゴマークを市の刊行物や印刷物などに広く使用するなど、「ユネスコ デザイン都市・神戸」のさらなる周知・発信を図っていく。
 市としては、方針に基づき、「まちのデザイン」「くらしのデザイン」「ものづくりのデザイン」の各分野の基本方針に沿って、引き続き多様な施策を着実に実行していくとともに、「デザイン都市・神戸」の取り組みを国内外に効果的に継続的に発信していきたい。
 一方、「デザイン都市・神戸」の推進にあたっては、息長く継続して取り組んでいく必要があり、市民の理解と参画が不可欠である。そのため、ユネスコに認定された10月16日を「KOBEデザインの日」とし、この日を中心に、市民がデザインを身近に感じ親しみやすい取り組みを継続して展開していくことにより、「デザイン都市・神戸」をわかりやすく周知していきたいと考えている。

室長、、。
長いっす。

今後も推進室の思いは神戸でデザインのお仕事をさせていただいている以上はご報告させていただきたいと思います!
ではまた。

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